Die Krupps - II: The Final Option

II

II

ドイツのインダストリアル・バンドのインダストリアル・メタル3部作の2作目(全体としては3作目)。
前作はボディ70、メタル30配分のアルバムでしたが今作はボディ50、メタル50な半々などちらに傾くことのない融合を披露している。このどちらに傾くことのない配分が開放的で情熱的なインダストリアル・メタル・ボディを可能にしている。個人的にはこの50対50の配分が好きで(次作もこのような配分で良い塩梅なのだよなぁ)、後期Nitzer Ebbもこのような配分でインダス・メタル化していけば良かったのになぁと思うことしきり。
ボディでテンポの速いビートの上をスラッシュ・ギターとアシッドシンセ&シンセベース、インダストリアルなサンプリング、やたら滑舌の良いだみ声ヴォーカルが時に絡み時に疾走する。
しかしMinistryといい、KMFDM(最近の作品はまた戻ってきているが)といいインダストリアル・メタル化していく過程でどんどんボディ度が無くなっていっちゃうのだけど、このバンドはそれがないから面白いね。なんか1stの頃から確固たるものがあるんだよな(それがなにかと訊かれれば返答に困るんだけど)。
この作品もリマスターしてくれないかなぁ。