Gary Clail - Dreamstealers

Dreamstealers

Dreamstealers

イギリス出身のアーティストの3rd。ON-U出身の人(余談だがFront 242のフロントアクトを務めていたこともあるらしい。やっぱダブとボディは近いんだって!)。ということはプロデュースは勿論Adrian Sherwood…に加えてTackheadのDoug Wimbish、Skip McDonald。
純粋なダブもあるけど大半の曲はダブを基調としたハウス、ブリープ、トランス・ミュージック。Tackheadにヴォーカルで参加していた&1stの頃のようなインダストリアル/EBM色は薄れたけどこれはこれで良い。当時旺盛を極めていたイギリスのレイブでかなりの頻度でかかっていたであろう、両手を上げて叫びたくなるようなトランス、ハウスっぽいダブ。かなりダンスビートが強調されている感じ。
歪んだエレクトロニック・ビートの上をダビーなベースラインとギター、トランシーなシンセ、ちょっとインダストリアル入ったラガなヴォーカルが疾走するトランス・ダブから、歪んだドラムの上をダビーなベースライン、インダストリアルなギター、ソウルちっくなあま〜いシンセ・メロディとヴォーカルが絡むダブ・ハウス、ON-U十八番のパンキッシュなダブまでと当時のイギリスのレイブ・ミュージックの空気を十分に吸い込んだダブアルバムになっている。
1stに続いてリマスターして欲しいアルバム。トランス・ダブ、ダブ・ハウス好きは買え。