I’ve - SHORT CIRCUIT II
ちょいと昔話なるが、音楽を聴き始めて数年間ぐらい（時期的にゆうと中学2年から高校2年にかけての4年間ぐらい）、J-POP及びポップスの聴き方が全然分からなかったのだ。J-POPはテクノ/ハウスに比べるとずっと複雑で理知的な音楽（昔クイック・ジャパンで山塚アイ氏が「テクノなんて原始人がやってたよね、絶対（笑）」と言ってたが言いえて妙だ。）でなにが良いのかさっぱり理解が出来なかった（だからクラブ・ミュージック好きで普通のポップスも好きだと公言している奴らの気持ちが分からなかったし、「本当に良いと思って聴いてるのかよ、スノッブ気取りなんじゃないの」と軽蔑してさえもいた）。だが、高校3年生になって偶然あるFlashサイトで観たFlashに使われていた曲に感動して日本のポップスも聴けるようになった。その曲は（これは後になって曲名及び作者が分かるのだが）今回紹介しているコンピにも入っている「Pricess Bride!」だった。性急な打ち込みビートの上をTB-303のようにうねるギターとシンセ、早口ヴォーカルが疾走するこの曲を聴いた時は本当に電撃が身体を走った。圧倒的なこの曲は他のJ-POPとは違い本能に訴える曲で馬鹿な自分にも分かるJ-POPだった。自分にはテクノ/ハウスを通過したポップスだと聴こえてすんなりと受け入れることが出来たのだ。それから、こういう曲を集めているコンピの存在を知り初めてamazonを使い「SHORT CIRCUIT」を買ったのだった。このコンピ（SHORT CIRCUIT）のおかげで自分はアニメソングやJ-POP等日本の歌謡曲も聴けるようになったのだった。
という前置きをしておいて本題「SHORT CIRCUIT II」に入ろう。前作より曲のクオリティが格段にアップした。前作は曲によって完成度がまちまちで統一感に欠けたコンピだったが、今作はそれがなくどの曲も前述したとおり深くクオリティが高い電波曲（?)ばかりで捨て曲無し状態のコンピとなっている。電波曲といってもアッパーで陽性な曲からちょっと泣きが入ったセンチメンタル曲まである（もう電波曲と括れない曲もある）。
ハイテンションで陽性なロック、ポップス、哀愁漂うセンチメンタルな曲まであるが、前置きで書いたとおり、本能に訴えかける曲ばかり。考えるな！感じるんだ! それは月へ道筋を指し示す指先のようなものだ……。
今はこの曲が一番大好き。負けないでGOOOOOOOOOOOO！！！！！！
