The Neon Judgement - Blood & Thunder

Blood & Thunder

Blood & Thunder

ベルギーEBMグループの3rd。
ピアノやマウス・ハープ、ギターなど取り入れてかなり過去作よりもアコースティックなアルバムになっている。がリズム&音使いはインダストリアル/ボディのそれで、Depeche Modeが90年代に入ってロックを取り入れても反ロック性を失わなかったようにこのグループもインダストリアル、ボディ性を失わなかったようだ。だがカントリー・ブルース調のボディなんかがあったりして、初期のダークなJoy Divisionっぽい感じが失われているのは残念。でもそれがいい。このアコースティックとエレクトロニクス融合は思いの他、成功しているように見られ、特に前述したカントリー・ブルース調のボディは素朴でありながら筋肉もりもりという「朴訥フェイス〜(by電気グルーヴ)」な肉体労働者みたいで好感が持てるボディだ(今読んでる君、僕のこと頭のおかしな人だと思ったでしょう。それ正解だから)。
インダストリアルな打ち込みビートにカントリー風ギターメロディとピアノ、シンセ、それに素朴なヴォーカルが乗っかる。
初期のようなJoy Divisionっぽいポスト・パンクなボディを期待する向きには合わないアルバムだがアコースティックとエレクトロニクスが融合したような音を好きな人にはお薦め。あと朴訥男子(&女子)にもお薦め。