Ministry - The Last Dubber

Last Dubber (Eco)

Last Dubber (Eco)

アンチブッシュ3部作最終作にしてスタジオ・アルバム最終作であった「Last Sucker (Dig)」のリミックス盤。このリミックス盤、裏見てみると12曲表示されているんですが、オーディオに入れてみると11曲しか表示されません(うちだけか?)。どっかの曲が繋がっているのかも。
とまあそんな前置きはさておき素晴らしい出来なんですよこれが。1曲目から10曲目のリミックスを手がけているのがClayton Worbeckという人で、前に紹介したMinistryの「Rio Grand Blood」のリミックス盤「Rio Grande Dub Ya (Dig)」やRevolting Cocksのリミックス盤「Cocktail Mixxx (Dig)」の何曲かと前述した「The Last Sucker」の隠しトラックのリミックスをやっている。この人が本当に良い仕事してて、原曲の良い所を残しつつ凶悪なノイズとエレクトロニック・サウンドを肉付けしてて、これが刃牙の世界に例えるとビスケット・オリバみたいな筋肉になってて非常に鋼鉄筋肉もりもりボデェになっとるんですな。よりエレクトロニックとビートを強化してエレボディな肉付けをしている曲もあれば、純粋なインメタもあるし、金属質なノイズを足してまるでDissecting Tableみたいになっちゃってるインダストリアル/インダストリアル・メタルあったりして大事なことなので何度も何度も言いますが素晴らしいの一言。また全体的に金属的で硬い打ち込みビートも素晴らしい。
これをつまらないと「ぎゃあぎゃあ」と文句を言い出す輩がいたとすれば「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんみたいに「インダストリアルってのはね、誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで・・・」と説教したい。