Meat Beat Manifesto - Autoimmune

Autoimmune

Autoimmune

11th(?)。
初期の頃のような過激なサンプリング、ノイズは影を潜め、ヒップホップとボディを足したようなビート感は薄れて時流に沿ったダブステップなアルバムを出してきた。でも単なる他のダブステップ勢の音を真似した音では決して無く、インダストリアル上がりであることを証明するノイズ、工業的で暗黒な雰囲気を醸し出している。それはダブステップをインダストリアルにいち早く取り入れていたTechno Animalの「Brotherhood of the Bomb」に近い。大半は漆黒の海の中を一人潜っているような暗黒ダブステップだが、時々陸に上がったようなインダストリアル・ブレイクビーツもある。またTechno AnimalやGodfleshがそうであるように荒涼としたメロディが淡々と続くダブステップ多し。
前述した初期の頃を感じさせる陸のインダストリアル・ブレイクビーツもいいが、歪んだ野太いビートの上をこれまた野太く歪んだベース、暗黒で荒涼としたシンセ、時々ラガなヴォーカルのダブステップも良い。
初期の頃のような音楽性を期待する向きには全く合わないアルバムだろうが、近年のダブステップ好きやTechno Animalの「Brotherhood of the Bomb」が好きだという人には合うかもしれない。