Rabbit Junk - Reframe

Reframe

Reframe

アメリカのデジタルハードコア・バンドの2nd。
これは凄い。ブレイクコアを通過した粗雑な高速ビートの上をインダストリアル・ノイズ、時に轟音かつアシッドなシンセ、うるさいギター疾走し、そして吼えるヴォーカル。
Atari Teenage Riotほどうるさくは無いがインパクト十分の音。同じようなバンドに90年代後半からのThe Mad Capsule Marketsがいますが彼らとは何かが違っている(だってデジタルハードコアが苦手な自分でも聴けるんだもん)。勿論先に挙げたバンドを手本にしているようだが、彼らとは違うのはやっぱり前述したブレイクコアとインダストリアル成分の多さ、そして同じ国のMinistryの存在だろう。自分にはこのバンドの背後に90年代初期のMinistryが見えるのだ。MinistryがハードコアやメタルをEBM/インダストリアルと結びつけた手順とRabbit Junkのインダストリアル/EBMブレイクコアエレクトロニカを一緒くたにしてしまったものは似ている。(重ね重ね言うが)自分には精神的&音楽的な意味で90年代初期のMinistryに近いと思う。
正に90年代初期のMinistryを受け継いだ21世紀のインダストリアル・メタル。
90年代後半からのThe Mad Capsule Markets好きな人、また90年代初期のMinistryが好きな人にも是非聴いてもらいたい。