How to Destroy Angels - How to Destroy Angels

How to Destroy Angels

How to Destroy Angels

Trent Reznorによる新プロジェクトの1stEP。
Nine Inch Nailsを活動休止にしてまで立ち上げたプロジェクト。期待は否が応でも盛り上がりました。その期待を裏切らないで、従来であったNINのイメージを裏切る内容。烈海王も「そうきたかァ〜〜〜ッッッTrent Reznorッッッ」ってな感じ。
話は変わりますが90年代にトリップ・ホップというジャンルがありました。ヒップホップを基調とし、エレクトロニカ、ダブ、テクノを混ぜたジャンルで、Massive AttackPortisheadといったバンドが主です。Massive AttackPortisheadがイギリスのブリストルという町から出てきたことからブリストル・サウンドとも呼ばれているそうです。んで自分はMassive Attackが2ndをリリースした頃、Portisheadが出てきた頃に音楽を聴き始めてこの辺りの音には割りとリアルタイムで接しているのですが、どうにも好きになれず、最近までこのジャンルを理解出来なかった。でもこのEPで(このジャンルが)いっそう理解出来たような気がする。
Massive Attackがインダストリアルをやっているような音で、インダストリアル・トリップ・ホップと呼べばいいんでしょうか、NINの頃とは違った方向からインダストリアルにアプローチをかけています。Massive Attackのようにダビーなビートの上を陶酔感のあるシンセがうねり、インダストリアルなギター、まだまだ稚拙だが甘くも暗い女性ヴォーカルが囁く1曲目と6曲目は自分にトリップホップを理解させた。
トリップ・ホップという自分にはリアルタイムで理解出来なかったジャンルをこういう形で理解が深まる日が来るとは思わなかった。来年出るといわれているアルバムに期待。