Die Krupps - Volle Kraft Voraus !

Volle Kraft Voraus ! (輸入盤 帯・ライナー付)

Volle Kraft Voraus ! (輸入盤 帯・ライナー付)

ドイツのインダストリアル・ロック/EBMバンドの1st。
90年代にメタルを取り入れる彼らですが、このアルバムは所謂NDW(ノイエ・ドイチェ・ヴェレ)に属するアルバム。だと思うんですが、自分にはやっぱりボディでしょう。「俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ」なシンセ・ベース、金属打撃音はこの頃からもう確立されていて(だがボディビートは機材の関係でまだまだといったところ)、彼らの基本的なスタイルは変わらない。というか彼らのどの作品よりもボディを感じるのは何故か。勿論後の作品のほうが機材の進歩により音に厚みがあるんですが、パンクさは今作のほうが上。これが、自分にはボディと感じる理由なのかもしれない。それは自分の中ではボディとはエレクトロ・パンクだからだ。とにかくエレクトロニックと金属音というインダストリアル的要素で音楽を表現したいというパンクな勢いが素晴らしい(それに機材が追いついてない感じもまた良い)。ちなみにこのアルバム、2枚組みで一枚目はオリジナル、2枚目が2008年リミックスで構成されているんですが、圧倒的にオリジナルの方がいいです。2008年の方は音が厚くなってて、それはいいですが、ちょっとやりすぎかなという感じが無くも無い。それに2008年の方は妙に冷静な感じもあってかオリジナルの方にある初期衝動が無くなっちゃってちょっときついかなと。という訳で自分はオリジナルをお薦めします。
ボディミュージックはここから始まった、そう言っても過言ではない出来。ボディ好きは聴いとかないと。