Meat Beat Manifesto - Answers Come in Dreams

Answers Comes in Dreams

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11th。
前作の延長線上的なアルバム。ということでジャンルはダブステップである。前作にあったラップ入りのヒップホップ的な曲はなくなり全編に亘って……というわけではないが暗黒ダブステップ。緊張感を強いる曲もあるが、弛緩するような曲もある。緊張感のある曲は、前作同様の暗黒曲。ズブズブハマる。弛緩したものはどこか90年代のWarpから出てきていたインテリジェント・テクノやアンビエントを思い起こさせる。この弛緩と緊張がいい緩急になっているが、全編を通して見えてくるのは、打ち捨てられ廃墟と化した工場が金属臭を漂わせながらズブズブと腐っていく荒涼とした情景。それはとてもインダストリアルで、ある意味、Throbbing Gristleに近いものがある。このアルバムは彼らの国イギリスでは受け入れられると思うが、発売元のMetropolisがあるアメリカでは受け入れられがたいアルバムではないだろうか。それだけが気になる(ほんとこのレーベルから出たのが不思議な位)。
前作の暗黒ダブステップを拡張し、90年代的インテリジェント・テクノを盛り込んだある意味でインダストリアルでとてもくすんだ感じもあってイギリスらしいアルバム。