今年良かったCD&総括

These Hopeful Machines

These Hopeful Machines

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101219/p1 2/2
Industrial Complex

Industrial Complex

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20100403/p1 2/15
Identity Unknown

Identity Unknown

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20100731/p1
Severe Mais Juste

Severe Mais Juste

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20100620/p1 3/23
Popgefahr

Popgefahr

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101016/p1 3/23
LINKAGE(初回限定盤)(DVD付)

LINKAGE(初回限定盤)(DVD付)

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20100424/p1 3/24
La Parade Monstrueuse

La Parade Monstrueuse

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101024/p1 4/13
ZOLTANK

ZOLTANK

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20100808/p1 5/5
Improvised.Electronic.Device

Improvised.Electronic.Device

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101017/p1 6/22
Creation Chamber

Creation Chamber

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101212/p1 7/6
13:day:dream

13:day:dream

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101205/p1 7/13
Krieg & Frieden

Krieg & Frieden

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101023/p1 7/13
Pins & Needles

Pins & Needles

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101031/p1 9/14
Making Monsters

Making Monsters

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101211/p1 9/28
Undercover

Undercover

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101107/p1 10/4
Tiempos De Furia

Tiempos De Furia

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101204/p1 10/4
Blutzoll

Blutzoll

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101106/p1 10/26
MIRAGE 〈初回限定盤〉

MIRAGE 〈初回限定盤〉

http://d.hatena.ne.jp/moistly/20101113/p1 10/27
今年は00年代後半に徐々に出つつあったジャンルが(自分の中で)花開いた年だった。それは15年ぶりに出たNitzer Ebbの新譜であり、Void Kampf、Orange Sector、Autodafehであった。これらのバンドに共通するところは80年代後半から90年代初期のEBMをやっているところである。Nitzer Ebbはともかく、その他のバンドは00年代中期から自主制作などで細々とやってきたバンドである。これらのバンドがメジャーから出したり、新作をだしたりして、どっと盛り上がった風に見受けられた。がこの周辺を漁ると先に挙げたバンド以外も00年代後半に出していて(例えばJager 90、AD:keY、Spetsnazなど)、ただ自分が見逃していただけでは?と感じたりもした。とここで話は変わるが、インダストリアル・メタルもacid androidやMinistry、Front Line Assemblyなどが80年代後半から90年代前半を目指していて、どこかインダストリアル・シーン全体が80年代・90年代に回帰しているように見えた。
話を戻そう。Nitzer Ebbの新譜を含めてオールドスクールEBMを聴いているうちに気が付いたことがある。どこか80年代後半から90年代初期のEBMと感じ方が違うのだ。その違和感は90年代後半のトランスやハードミニマルの存在にある。Nitzer EbbDAFから出発した。だが00年代及び10年代のEBMNitzer Ebbから出発し、かつレイヴ・ミュージックを経験している(はずだ)。この差は小さいように見えて大きい。Nitzer Ebbはテクノロジーを駆使したハード・ロックだったが、オールドスクールEBMと呼ばれるジャンルはハードロック+αがある。このαとは、トランス、ハードミニマルである。90年代のEBMがハードロックの域を越えられなかったが、今のEBMは越えている。ハードミニマルのしつこく1つのリフを繰り返してグルーヴを作る展開、トランスの叙情的で酩酊する音色。これを今のEBMは備えているのである。まぁ簡単にいってしまえばより刺激の幅が広がっている。人はジャンキーでなくてもより強い刺激を求めるようになる。だからNitzer Ebbの新譜にも見られるようにもう80年代後半のEBMは作れないのだ。
一方、ダークエレクトロ方面はどうだっただろう。去年に予想したメタルその他との融合は進んでいるのだろうか。答えはどちらとも言えない。CeDigestのようにブラック・メタルを取り入れているバンドもいれば、Suicide Commandoのような相変わらずのアーティストもいる(だがクオリティは高い)。:wumpscut:、Velvet Acid Christ、Psyclon Nineのようにダークエレクトロに+α取り入れるバンド、Suicide Commando、God Module、Hocicoみたくダークエレクトロを深化させるバンドと二極化してきているように思える。
しばらくインダストリアル・シーンは00年代後半の流れ汲むアーティストと90年代回帰するものと二極化しそうだ。
来年はどんな音楽を聴いているだろうか。もしかしたらインダストリアルじゃないかもしれない。
以上小野島大さんの文章をパクってみました。(このブログの読者に向かって満面の笑みで)ダメかな?