VNV Nation - Advance And Follow


イギリス出身のフューチャーポップアーティストの1st。
後成功するフューチャー・ポップでもなく、その後のロック/EBM路線とも言いがたい。まるであらゆるエレクトロニック・ダンス・ミュージックの中間地点に位置するような作品(といってもトランス、ジャーマン・トランス、ゴア、ニュービート、EBMの間だが)。ビートやシンセ・ベース(あとメタル・パーカッション)はニュービート、EBMだが、シンセ、オーケストラはトランス、ジャーマンより。これがEBMの方に傾きすぎると、ベルギー産の典型ニュービートなってしまうし、トランスの方に傾くとJuno Reactorの1stである。だから前述した中間地点なのだと思う。でも人によっては(というかインダストリアル側は)EBM&ニュービートと感じるかもしれないし、トランス側はJuno Reactorやジャーマン・トランスのなりそこないと感じるだろう。つまり人によって感じ方が違う。それはあやふやで型が出来てない証拠。だが自分はそこにある種の魅力を感じるのだ。ある種とは90年代初頭ののインダストリアルシーンの匂いを感じるからだ。これから、ゴアのほうに行くかもしれないし、フューチャーポップに行くかもしれない(彼は後者を選んだのだが)。そんな妄想が出来る。
80年代後半から90年代初頭のベルギー産ニュービート風EBM、ジャーマン・トランス中間地点。ユニーク……。

今回は入手困難なのでアップした。パスはvnv
http://www.chitaro.com/src/chitaro0293.zip.html
よろしかったらどうぞ。