V.A. - Electronic Body Matrix Vol.1

Electronic Body Matrix 1

Electronic Body Matrix 1

ベルギーのゴス/インダストリアル・レーベルのコンピ。
Front 242Neon Judgementといった古株から、Spetsnaz、Faderheadと新顔までぎっしりと参加した4枚組み。ここでバキの選手入場ネタをやりたくなったが半端ない人数のアーティスト達が参加しているのでやめとこうと思う。
一応コンセプトめいたものが書いたライナーがあるが自分は英語が読めないので分からない。だがこのコンピ名からして、1988年発表のコンピ「This is Electronic Body Music」を意識していることは間違いないだろう。なんてたってFront 242の「Body to Body」の新ヴァージョンが収録されているのだから!でもリアルタイムで80年代のEBMを通過して90年代以降は降りてしまった向きはこのコンピを一通り聴いた後、苦虫を噛み潰した声で「これはボディじゃない!」と言うに違いない。だが自分はそんな向きに対して、全く理解不能な存在(QBがまどか達を見るような)を見るように「ボディ…って。どういうのがボディなんだ………?なァ…教えてくれよボディ……」と言ってしまうかもしれない。もう当然ながら80年代後半ではないし、機材の進歩も勿論ある。だが一番でかいのは、90年代のテクノ、トランスだろう。この二つのエレクトロニック・ミュージックを通過した、21世紀はいやでもテクノロジーを駆使したハードロックで落ち着いてしまうことはない。停滞しているガバでも90年代と2010年では音が違う。ミニマルテクノだって90年代と00年代中期以降では意味合いが違ってくる。これは現在進行形でこのジャンルを追っている人のためのボディコンピであると同時に、降りてしまった人たちのために現在のボディを感じさせる最適解のコンピなのだ。
これが21世紀のボディだッッッッッ!!!!活目せよ!