Skold - Anomie

Anomie

元Shotgun Messiah、KMFDM、Marilyn Mansonのメンバーのソロプロジェクトの2nd。
先行シングルがインダストリアル・メタルだったので、こういう傾向で攻めてくるのかなぁと思ったら的中wShotgun Messiahの頃のようなハードロックとインダストリアルが融合したボディでもなく、KMFDMと競演したオールドスクールなEBMでもなく、Marilyn Mansonをプロデュースしてたころのポスト・インダストリアルでもない。KMFDMに在籍してた頃のサウンドに近い。極端にソウルっぽさが無く哀愁度が高かった、90年代後期のKMFDMをハードにしたような感じ。でもこのアルバムをもう聴いた向きには、90年代後期のKMFDMよりもエレクトロニック度は低めなのでは？と思うだろう。一聴するとギターメインでひっぱっているように感じるが、よくよく聴くとエレクトロニック音が聴こえてくる。ギターが前面に出ているので聴き落しがちだが、慣れてくると過剰にプログラミングされた音が聴こえてくるようになる。またMarilyn Mansonの「ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・グロテスク」にもあった哀愁や何か勘違いした中二病テイストの音も飛び出してきて、飽きさせない。
プログラミングにフューチャー・ポップや最近のインダストリアル・ロックを感じるところもあるが、大半は90年代的インダストリアル・メタル（+哀愁）。再評価著しい90年代インダストリアル・メタルの後押しになるか！？