Clan of Xymox - Darkest Hour

Darkest Hour

Darkest Hour

オランダ出身で現在はドイツに活動の拠点を移しているゴス・バンドの10th(Xymox時代を入れると14作目)。
前作はどこを切ってもエレクトロ・ゴシックな金太郎飴アルバムだったが、本作は結構色々とチャレンジしているもより。冒頭からノイジーなベースが炸裂するエレクトロ・ゴシックというよりインダストリアルなシンセ・ポップで迎え、その後もハンマー・ビート(=ボディ・ビート)がジャストに鳴り響く、ボディがあったり。勿論Cureなゴス・ロック、前作の延長線上なエレクトロ・ゴスもあるが耳につくのはボディトラック。どんどんゴスとインダストリアルの境界線が曖昧になってくる。前作の金太郎飴がよかっただけに残念ではあるが、バンドとして停滞するよりも刺激的かもしれない。まぁ多彩なだけにあっというまに終わってしまうwそこが食い足りなさでもあるし、本作のいいところでもある。でも(最初以外は)夕焼けを思わすようなシンセは全体を通して鳴っている。
突如エレゴスからインダストリアル、ボディに挑戦したこのアルバムは自分の聴いた限りでは成功していると思う。お薦め。