Borghesia - Resistance

Resistance

Resistance

ユーゴスラヴィアのインダストリアルバンドの6th。
ユーゴといえばLaibachを思い起こさせる人が多いが、このバンドはLaibachのようにノイズとクラシックそして古いロックだけではなく様々なジャンルを実践している。ハウス、ヒップホップ、ハードロックなどをひねり無くボディ・ミュージックと結び付けている。これより前の作品は結構インダストリアルシーンの域を出ない音作りだったが、この作品で単なるボディだけではないということを示した。特に黒人音楽を多く参照しており、そのスタイルはRevolting Cocksの近い。がしかし、第三世界の音楽、やっぱりメロディラインはマーチを奏でてしまう。そこがLaibachと同郷のバンドだなぁと思うとこ。このマーチが米国、イギリス、西欧の音楽ではないものを聴いているのだなぁと違う世界に行ったかのような見た事の無い風景を見させてくれる。またLaibachよりも政治的ではないと思っていたが、「銀星倶楽部 14」の彼らのインタビューを読む限り結構ハードな政治的意見を持っていて、歌詞にも込めているようだ。
Liabachとは違った向きで当時の新しいボディ・ミュージックの道を示したが後続は現れなかったのが惜しい。お薦め。