Digital Factor - Trialog

Trialog

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ドイツのEBMバンドの10th。
前作は素晴らしかった。Nitzer Ebbの1stやFront 242の全盛期を思わせるブチ切れたボディ・ミュージックが聴けた。あれから2年たって今作。すごく期待した。発売前からamazonで予約していた。リビドー満載のボディがまた……。しかし一曲目を聴いた瞬間それは崩れた。インダストリアル・メタルとかに路線を変更したわけでも無い、が前作までのノリは何処へいってしまったのだろうか。曲の完成度は落ち、まるで前作のアルバムの没曲のようだ。Nitzer Ebbの90年代の最終アルバムのようにやる気が感じられない。電撃音楽日記によると90年代の音に戻ったらしく(彼ら本来のスタイル)、前作が異色だったそうだ。でもなーこの完成度だったら他にも腐るほどいるからなー(何様のつもりだろう自分は)。Autodafehの去年のアルバム同様、あまりにも期待しすぎたせいもある。
でも駄作揃いだった2011年の中では高レベルだ。今後その他大勢のなかに埋没していきそうな予感を感じさせるアルバムではあるが……。