Depeche Mode - Exciter

Exciter

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10th。
LFOのマーク・ベルプロデュースということで、「む、ブリープとシンセ・ポップの融合」かと期待しましたが、聴いたらビョークでしたwどうもありがとうございました。初めて聴いたのが2001年だからちょうど高校2年の頃ですね。そんなアッパーを好む年頃ゆえ期待してた私には当然面白くなかった。特にビョークが嫌いだったので(インテリ気取りが鼻についた)、一回聴いただけで棚に眠らせていた。このアルバムに関して言えば(当時は)オリジナルよりハードミニマルの雄UmekやDave Clarkらによるフロア向けのリミックスの方が身の丈に合ってた(Dave ClarkによるリミックスはWireを始とするレイヴでかかりまくってた)。
が久しぶりに聴いてみると、いいじゃんって思った。2000年前後のエレクトロニカの隆盛を表す瑞々しいシンセ・ポップ。前作のロック、ブレイクビーツ路線を止め、優しげなアコースティックギターと哀愁シンセメロディで彼らにしか作れない哀愁フォークトロニカ。しかもひたすらに難解にしてしまうビョークとは違ってあくまでも分かり易くポップに仕上げている。そのことから改めて作曲担当のマーティン・ゴアの力量が分かる。
年月を経て分かる音楽もあるものだと理解出来た10thアルバム。優しげで哀愁のあるフォークトロニカを好物する人には超がつくほどお薦め。