ハイテクノロジー・スーサイド - ブラックホールアナルのアナーキスト

ブラックホールアナルのアナーキスト

日本のハードコアパンクバンドの3rd。
過激なライブパフォーマンスで有名らしいです。あと「デトロイト・メタル・シティ」に影響を与えたらしい。
まぁ自分にとってそんなことはどうでもいいかも。過激さが求められているライブって慣れちゃうとつまらないから一度みればいいし。
というかですね、これ凄くMinistryなのですよ。ミニストリーの「Mind Is a Terrible Thing to Taste」から「Ministry - Psalm 69」までの音楽性を見事に自分達の物にしている。ドラマーがいるけど所々打ち込みでデジタルリフやインダストリアルなサンプルが疾走するというまさにある意味でインダストリアル・メタルだ。ミニストリーの速くて重いイメージを持たせ、暴れたくなるようなスカっとした展開が素晴らしく「詩篇69」以降大人しくなってしまったミニストリーの後釜につく。恐悪狂人団よりも歌詞は意味を持たず（過激だが）、インダストリアル・スラッシュに合わせたノリを重視している。それが物凄いグルーヴ感を生んでいる。またサンプリングも面白く人生を思わせるようなすっ呆けたヴォイスやインダストリアルなモーター駆動音（ミニストリーの「Thieves」を思い起こさせる）が聴こえて来る。
まさか自分は日本のハードコアに首を突っ込むとは思いもしなかったが、インダストリアルは結構広い範囲で存在することが分かった。今後も殺害塩化ビニールを注目していきたい。