Revolting Cocks - Beers Steers & Queers

Beers Steers & Queers

Beers Steers & Queers

アメリカの変態EBMバンドの2nd。
ライブアルバムを経て、1stの頃のような「Twitch」のMinistryっぽさを持った曲はなくなった。だがサイコーにご機嫌で不機嫌なデジタル・ファンクがここに。ハウスに使われまくった「アワー・ハウス・ミュージック」というヴォイスサンプリングをつかっときなら速いBPMのノイジーなエレクトロビートの上をラップが乗るMeat Beat Manifestoみたいな曲(彼らなりのハウスミュージックなのかハウスを腐しているのか)を始め強引さと速さで乗り切る。当時のインダストリアル・ボディ・ミュージックを吸収して彼ら独自のカントリーやファンクと融合させた。またギターを前面に持ってきているが、メタル的ではなくCabaret Voltaireのようなボディ仕様なのだ。特に鉄骨ビートの上をサイケなギターソロが10分強延々と続く10曲目は圧巻。今のオールドスクールボディと比べてもこの曲の方に軍杯があがる。その他の曲も彼らの頂点ともいえる内容でアルバム全曲捨て曲無しだし、アルバム全体を通して聴くとなんともいえない陶酔感が襲ってくる。
なんだかいつも以上にとっ散らかした紹介文になってしまったが、Revcoの最高傑作だと思う。インダストリアル好きでこのアルバムが嫌いな人とは関わりたくない。超が付くほどお薦め。