Morton Sherman Bellucci - Beat the Box

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様々なニュービート関連のプロジェクトに身を置いていたMorton、Sherman、Bellucciによるニュービートコンピレーションアルバム。
80年代後半のベルギーのニュービートが網羅できるサイコーのコンピ。といってもドイツのアングラ(自分が好き)なニュービートは収録されていないのがちと残念。
また書くけど、ニュービートはEBMのカウンターとして発生したジャンル。コマーシャルかつ高BPMなボディに対して反旗を翻した。DJたちが45回転のボディ、ハイエナジー、イタロ・ディスコを33回転でかけて異様なベース音を生み出していた独自のスタイルがニュービートの始まりとも言えるそうだ。また80年代中期からのシカゴ・ハウス、シカゴ・アシッドの旋風にも影響されている。
つまり公式をたてるとすれば、(シカゴ・ハウス(シカゴ・アシッド)+ボディ+エレクトロ・ディスコ)×低速=ニュービートと定義せることができる。しかし、ドイツ他ヨーロッパのアングラは比較的高速でインダストリアルの比率が高い。自分はその辺が好きでコンピものを漁っているが中々見つからない。
ニュービートは当時のエレクトロニック・ダンス・ミュージックを包括したジャンルともいえる。しかし、悲しいかなコマーシャルの波に揉まれ、Front 242をはじめとするボディ勢に「ディスコ・ミュージックwwwwww」と揶揄されてしまう(この発言から解るとおりボディの連中は基本的にロックなのだ)。全然コンピの収録曲の話をしなかったが比較的有名な曲ばかりなので避けた。お薦め。