Finitribe - Grossing 10k
- アーティスト: Finitribe
- 出版社/メーカー: One Little Indian
- 発売日: 1991/01/01
- メディア: CD
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One Little Indianというビョークが所属していたSugarcubesやThe Shamenなどがいたレーベルで初期はニューウェイヴを引き継いでいたが、The Shamenが80年代後半にハウスに接近、Sugarcubesもビョークが抜けて雲散というイギリス周辺のレーベルらしい具合に変わっていった*1。が同レーベルに所属しているFinitribeは初期はインダストリアル系のというか当時主にアメリカで流行していたボディのバンドとして広く知られていた。でもこのバンドをインダストリアル・ボディ・ミュージックに入れるのはどうにも座りが悪い。メタルパーカッションやシンセ・ベースを強調するとこは確かにボディ一派だと思う。だが彼等の特徴、持ち味はガラス細工のように壊れやすく、しかし透き通るようなメロディだ。ボーズ・オブ・カナダに通じる郷愁感や清涼なメロディはサイバーパンクを標榜するFront 242やFront Line Assemblyからは生まれない。
メタルビートや打ち込みビートの上を透き通った清涼感あるシンセ、他のボディ系バンドには見られない控えめなシンセ・ベース、ユーモラスなサンプリング、そしてヴォーカルが適度にがなり、繊細にも歌い上げる。
今の日本の気候にぴったりとハマル透き通った清涼感あるメロディはサイコーの一言。夏のレイヴで聴けたらなんともいえないだろう。お薦め。