The Weathermen - Black Album According to

アメリカのEBMバンドの2nd。
記念碑コンピレーションアルバム「This is Electronic Body Music」に参加していた正統派80年代ボディ。とはいってもこの人達初期はクラフトワークのフォロワーでした。その頃のアルバムを聴いたことあるが、クラフトワークを水で薄めたようなマズい代物で聴けたもんじゃない。雑誌には「アコースティクギターで弾き語りを聴かせられるよりはまし」という評をされていたそうでw
でもこのアルバムからは違う。まるで中期ネオンジャッジメントを思い起こす管楽器を取り入れたりなどゴージャスな音作り。アメリカというせいもあるか、ファンキーな音使いが印象的でRevolting Cocksの1stを感じさせる。端的に言ってしまえば、初期リヴコ+Front 242といった風。ファンキーな中にもサイバーパンクが存在している。横ノリなとこもNitzer EbbやDie Kruppsの系譜ではないことが確か。だから初期リヴコやFront 242を引き合いにだすことに違和感がない。初期リヴコからリチャード23が脱退しなければこのアルバムのような音になっていたのかもしれない。あとアメリカということのかもしれないけど、とにかく明るくて朴訥としていて、後のDie Warzauにも繋がることも見えるかも。
明るく朴訥としたデジタル・ファンクとFront 242サイバーパンクが合体。リヴコとfront 242が交差するとき……。中々入手しづらいが、高価なCDではないので安心してくれ。中古レコード屋の100円コーナーといった通称ゴミ箱を漁って欲しい。