Cabaret Voltaire - The Covenant, the Sword & the

The Covenant, the Sword & the

The Covenant, the Sword & the

6th。
暑い。我が頭狂都では雷も無く日照りの日々。こういう暑い日が続くと、雄が吼えているようなEBMは聴きたくなく、もし掛けたらならば「脱出!」と一人叫んでクーラーのリモコンに手が伸びる。
そこで紹介したいのがこのCD。ひんやりとしたボディ・ビート&メタルビートの上を荒涼としたギターやシンセが流れ、涼しげなヴォーカルが歌い上げる。この頃のひんやりとしたビート感は汗で赤ら顔のオレにはサイコーの一枚。他の脂ぎった性能の悪い重機のようなノイズバンドにはひっくり返っても真似出来まい。だってこの頃のキャブスはペット・ショップ・ボーイズみたいな真似を強要されていたのだから。元ノイズバンドですよ?それがおかまエレクトロ・ポップwだが安心しろ彼等は耳を傾けたが、結果として5年時代の先をいっていた、エレクトロニック・ボディ・ミュージックを作ってしまったのだから。このアルバムはFront Line AssemblyやFront 242に影響を与えたのは自明であろう。「嘘だ!」と思う向きがいるならば、FLAの1st、2ndやFront 242の「No Comment」辺りを聴けば解ると思う。
あ〜このひんやりとしたビートや金属殴打音は今の時期にぴったりなインダストリアル。コレを聴いて避暑地の廃工場を思い浮かべましょう。ひ、冷える〜。お薦め。