Dj Hell - Electronic Body House Music

Electronic Body House Music

Electronic Body House Music

MIX CD。一枚目はハウスで2枚目がEBM。本エントリーは2枚目のEBM MIXを紹介する。
このCD実は高校生の頃に買ってるのだが、当時は理解できず(というかEBMに興味がなかった)に売ってしまった。当時の流行といえばきらびやかで享楽的なゲイ・ディスコやハイエナジー、そしてエレクトロ・クラッシュだった。自分もそういうパーティに行って、踊りつつも家でも聴いていた。そんなこともあってか男臭いEBMは流行とあまりにもかけ離れすぎていて、敬遠してしまった。だが久しぶりに聴いてみて、選曲の面白さやEBMリバイバルの先頭を切っていたことが解った。まぁ自分が現在EBMに興味を持っているのだから当然か。
で内容に入ろうか。まずジャケ裏の選曲を見て驚く。Nitzer EbbFront 242、BIGOD 20等など豪華な面子。それらの楽曲をワイヤーで体験したようなDj Hellお得意の強引な繋ぎで持っていく。コレには驚いた。全くツールとしか扱っていないのだ。ハードミニマルやエレクトロ・ディスコのミックスでEBMを料理している。インダストリアルのDJは自分で聴いた限りでは選曲で魅せているのが多いが、さすがレイヴで培っていったプレイは違う。また80年代後半のEBMに混じって00年代のエレクトロ系もある。これはこの手のジャンルは気づかなかったEBM性を見つけていたのであろう。だって聴いていてなんの違和感も感じないのだから。
後のEBMリバイバルの先頭を切った一枚。だがインダストリアルの範疇ではなく、テクノの領域でEBMを料理。EBMハードテクノハードミニマルと近いことを示した。あとこの路線(ボディ路線ね)を極めたアルバム「NYマッスル」も聴いて欲しい。お薦め。