fripSide - Decade

Decade 〈DVD付き初回限定盤〉

Decade 〈DVD付き初回限定盤〉

Wikipedia*1によると八木沼悟志という日本人のプロデュースによる日本の音楽ユニットらしいの2nd。まぁ諸情報はWikipediaのリンクを張ったのでそれを参考にして欲しい。
実は前作も出た当時に予約してまで買ったアルバムだ。予約してまで買ったという理由は「とある科学の超電磁砲」(以下レールガン)のオープニング曲が収録されているとういう情報があったからだ。レールガンの曲は素晴らしかった。明らかに90年代のEBMを通過したトランシーなボディサウンドに吃驚した。が前述したwikipediaの情報を見れば小室等の所謂J-ユーロに影響されていると書かれていてそこまで考えていた自分が恥ずかしくなった。なので延々と書いた90年代のEBMやサイケトランスを絡めた1stの紹介エントリを削除した。
では2ndの紹介に入ろう。はっきり言って今年の名盤。勘違いを承知で書こう。コレはKMFDMとj-ユーロの融合だ。実は1stの紹介エントリを削除したのにはもう1つの理由がある。1stの曲はレールガン以外の曲の完成度が自分には著しく低いと感じたからだ。まるでKMFDMの初期のアルバムのようにエイドリアン・シャーウッドやFMアインハイトが制作に関わった以外の曲に共通する完成度の低さ。しかし今作はそれが全く無い。どの曲も細部にまで拘り、聴かせる。さっきKMFDMを挙げたが、このアルバムを今まで自分が聴いた中で表現するならインダストリアル・メタルだからだ。しかしどの国のインダストリアル・メタルにも無い、日本からしか生まれないような音。それが共通する部分としてKMFDMを挙げる。KMFDMは他のインダスメタル系のバンドとは違ってエレクトロニックを追求してきた。KMFDMを分かりやすく表現するならテクノロジーを駆使したメタルだ。この点が何かジャンルに合わせるためにノイズやエレクトロニックを差し込むという数多のバンドのやり方とは違う。この「テクノロジーを駆使したメタル」という点がfripSideと共通する。そこに日本独自のユーロが入ってくる。
日本からしか生まれないであろう萌えアニメ世代のインダストリアル・メタル、EBM。このアルバムが嫌いな人はこのブログを読む必要の無い人間だと思う。超お薦め。