ジグ・ジグ・スパトニック - ラヴ・ミサイル
- アーティスト: ジグ・ジグ・スパトニック
- 出版社/メーカー: SUPER FUJI DISCS
- 発売日: 2012/08/22
- メディア: CD
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まあそんなことは買っていただければ解ると思うので(買ってちょうだい)、このバンド割と思い入れが深いので自分とジグジグの出会いを書こうと思う。2000年辺りだったと思う。当時80年代エレクトロ・リバイバルが最盛期でヨーロッパからあめあられのように80年代の再発(この頃は主に12inchだった)やらニューウェイヴをサンプリングしたエレクトロ・ディスコが出てきていた。レイヴやクラブではジョルジオ・モロダーやヒューマン・リーグ、ニュー・オーダーがかかりまくっていた。○○生になり立てだったのにも関わらず石野卓球さんのパーティ「LOOPA」に行ってディヴァインの「ラヴ・リアクション」で歌いながら踊っていたものだ。そんなところに「ドイツの大型屋内レイヴ「MAYDAY」にジグジグ参戦」というニュースがネットを駆け巡った。その時のネットでの反応を見ると「80年代リバイバルここまで来たか!」というものから「ジグジグ生きていたのか!」という感じだった。自分は全然知らない上に興味も無かったが、あるニュースサイトに書かれていた「コンピューターパンクと呼ばれ」という煽りが頭に残ったのを覚えている。しかしその後「TV.Bros」の卓球さんの連載コラムにジグジグの1stがお薦めCDとして挙げていてこれは買わなあかん(当時自分は完全に石野卓球さんに洗脳されていた)と。卓球さんがお薦めするCDなので入手は困難を極めるだろうと予想していたけど、学校の帰りにツタヤを覗いていたらありましたwしかも日本盤。手にびっしりと汗をかいてレジに持っていったよ。
で家に帰って聴いたのだけど、始めは笑ったわ。だって4つぐらいしか音が無いのだもん。ペラペラの打ち込みビートとギターとシンセ・ベース、そしてヴォーカル。時折はさみこんでくるSE。これはいつも聴いているハードミニマルとそう変わらんぞと。でも発見もあった。それはシンセ・ベースのかっこよさ。ビコビコというかデンデケというかその音の新鮮さとカッコよさに痺れた。これ以降80年代リバイバルにおいて自分の中でシンベの音が価値を占めるようになった。あと下に引用した文章にも似た驚きもあった。明らかにヒューマンリーグやユーロビートとは違うよねという。
まぁそんな感じで纏まりのない紹介文になってしまったが。80年代の名盤だと思うので、買ってください。で、みせびらかしましょう!
石野卓球(以下:石野)ジグ・ジグ・スパトニックのデビューは痛快だった。
野田努(以下:野田)ジグ・ジグ・スパトニックはどこがいいの?
石野 たとえばボディ・ミュージックは「テクノ」を使ったハード・ロックのシミュレーション。けど、ジグ・ジグ・スパトニックはテクノ・ロックンロール。エルヴィス・プレスリーがタイム・トリップしたような音だった。びっくりしたもん。ロック・バンドに「テクノ」的な要素を導入するニューウェイヴ的なやり方とは違う。ロックンロールと「テクノ」が融合していた。
「テクノボン」より引用