Martin L. Gore - Counterfeit
- アーティスト: Martin L. Gore
- 出版社/メーカー: Sire / London/Rhino
- 発売日: 1989/07/10
- メディア: CD
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これ、タキシードムーンとかをカバーしている全曲カバーアルバムなのだが、もろデペッシュ・モード。YouTubeで検索して原曲を聴いて見ると解るが、(原曲の)持ち味は捨てていないどころか最大限に使っている。なのにコピーバンドにならずにデペッシュの「Music for the Masses (Bonus Dvd)」辺りに収録されていてもおかしくない出来になっている不思議。というか、タキシードムーンのコピー「IN A MANNER OF SPEAKING...*1」にしても、この曲はもしかしてデペッシュのために書かれたのでは……と妄想が止まらない。だってどの曲も原曲を聴くとデペッシュ独自の耽美な意識に満ち溢れたものなのだから!まぁそれは考えすぎだけど、どの時代においても孤独な存在だった彼等だったが、それは聴き手の勝手なイメージによるもので案外デペッシュ的なるものが各所に散らばっていたことを知らせたかったのではマーティン・ゴアは。でそれを本体でやるのは抵抗があってソロ名義で纏めたかったと。そう自分は捉えている。
あと2曲目以降は原曲もそうなのでアコースティックギターを披露している。これは後の「Violator」にも繋がってくるので、「Music for the Masses (Bonus Dvd)」と「Violator」を埋めるアルバムとしてデペッシュマニア(いるのか?)は聴くことが出来そう。
カバーアルバムだがどの曲もデペッシュマニアなら大満足の耽美なシンセ・ポップスに仕上がっている。またデペッシュ以外にも耽美なポップスがあるということを知るのにも最適なのかもしれない。今は簡単に原曲を聴くことが出来るから素晴らしい時代に生きていると実感も出来た。お薦め。