De/Vision - Fairyland

Fairyland

Fairyland

ドイツのシンセ・ポップバンドの4th。
現在の彼等よりウン十倍もカッコいい。80年代後半から90年代初期のデペッシュ・モードを完全に引き継いでる。インダストリアルから歌を強調したシンセ・ポップス。この頃(90年代後半)のデペッシュがトリップホップに向かったのに比べ、純粋(?)なシンセ・ポップスを演奏する。デペッシュの哀愁シンセ・ポップが好きな向きはこのアルバムを聴いていないと損する(と思う)。
そう!デペッシュ・モードといえば哀愁。夢見がちかつ浪漫を大事にするリスナー(オレだよオレ)に対して直球ど真ん中である哀愁&耽美メロディはデペッシュ・モードを端として、90年代以降のフォロワー達(代表的なバンドを挙げると、Mesh、And One、ソフトバレエら)しか投げない。
しかしこの哀愁さはデペッシュやそのフォロワー達独自のもので、聴けば解ると思うがイレイジャーには全くない(というか別種)もので、ヴィンス・クラークがデペッシュから脱退したのは、今まで表に出て行こうとしなかった&作曲能力に自信が無かったマーティン・ゴアにとってはとても辛い試練だったと語っているが、自分にとっては素晴らしい出来事だったと思う。
哀愁シンセ・ポップスを好きな向きには必聴のアルバム。またこのアルバムの前作及び次作も同路線で素晴らしい(いつか紹介したい)のでお薦め。