Babyland - A Total Letdown
- 出版社/メーカー: Flipside
- 発売日: 1994/03/04
- メディア: カセット
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チップチューンな初期Nitzer Ebbといえばいいのか。チップチューンもそうだったが、エイフェックス・ツインやマイケル・パラディナスに通じる「砂場の悪がき」味な児戯に満ちたエレクトロニック・ボディ・ミュージック。普通ボディといえばエロスや男根的なものを感じる音楽だが、このデュオにはそれが感じられない。というか自分にはそれが感じることが出来ない。同じようなはちゃめちゃなボディ及びインダストリアルとしてフィータスがいるが、フィータスにはエロスや男根があると感じられる。だがこのデュオはまだ精通前の男子で中性的な音楽だ。
そのため間違いなくEBMではあるが、前述した男根(言い換えればマッチョイズム)が無いためNitzer Ebbを始とするEBMとは明らかに趣が違う。だから物足りないと感じる向きもいるかもしれない。しかし90年代から00年代初期のエイフェックス・ツインやリフレックスのような子供っぽさが好きでボディが好きな向き(そんな人間いるのか?おれ以外に)にはサイコーの音楽だろう。リフレックス所属でオレが一番好きだったサイロブがノイバウテンやエブをやっている。サイコーだ。
圧倒的にマッチョイズムが足りないボディだが、現役小学生または未だにカブトムシ、オオクワガタという言葉を聴くと血が騒ぐ方にはお薦め。