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Foetus & Marc Almond - Slut

Flesh Volcano/Slut

Flesh Volcano/Slut

インダストリアル/EBM界のジェームズ・ブラウンことフィータスと80年代初期のシンセ・ポップス界の王者ソフト・セルのマーク・アーモンドによるコラボアルバム。
両雄の名前を見ただけで(若い頃の)美輪明宏みたいな風貌のマーク・アーモンド(勿論ゲイですこの人は)の色に染まるだろうと、某レコード店でこの音源を手に取ったときは思ったが、聴いてみると、あら、いつものフィータスでインダストリアル好きは安心安全の出来。というかアーモンドの声がボディにぴったりだったとは思いもしなかった。ソフトセルを聴くと歌い上げ調だし(まぁこのアルバム大半は歌い上げ。しかし何故かフィータスが憑依している)。何かボディ・ミュージックのマッチョイズムを突き詰めすぎると、それはホモセクシャルと変わりないのでは?という憎むことすなわち愛することという「愛憎」の単語の意味がようやく解ったような気がする(あくまでもだけだが)。
フィータスのコラボものとしてこのアルバムに一番近いのが元スワンズのロリ・モシマンとのワイズブラッドだが、頭空っぽで身体重視のワイズブラッドよりもちょっとばかし知性が感じられる。知性と言うか色気。しかもゲイ的な。でこっちの方が業が深いというか……。特にメタルパーカッションが連打される上をアーモンドの歌い上げが疾走する2曲目のド迫力に圧倒される。お薦め。