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Sister Machine Gun - Sins of the Flesh

アメリカのインダストリアル・ロックバンドの1st。
NINの1stの模造品。終了!で終わりたいのだが、それだと消費者風情の一人として作品に対して失礼だと思うので書いてみる。
NINの1stはこのブログでも何回か書いているとおり、ジョン・フライヤー、エイドリアン・シャーウッド、アル、キース・ルブランといった80年代のEBM/インダストリアルを作った張本人たちが参加している。でNINの1stはその人脈達の総括的なアルバムになっている。EBM、ニュービート、インダストリアル・メタル。全てのインダストリアル要素が積み込まれていた(なんかリアルタイムで経験してきたみたいな書き出しをしているが、自分は後追い。あくまでも今から見える感想)。
前述した通りこのアルバムはNINの1stの模造品だ。しかしリリース元はWax Trax!だ。笑ってしまう。PIASと並んでEBM/インダストリアルを作り上げてきたレーベルだ。それが後続の模倣的なアルバムを出すなんて。このことから既にEBMがポップスの領域になっていっている、または衰退しているということが解る。結果論だが、Wax Trax!は1992年の秋にChapter 11(アメリカ版会社更生法みたいなもの)を 食らって事実上倒産する。その後Wax Trax!はTVT傘下になりEBMに限らなくなり、アンダーワールドオウテカジュノ・リアクターといったヨーロッパのテクノやトランスをライセンスリリースし始める。もうEBM/インダストリアルの最前線を追っていく気が無くなり、運が悪いことにまるで呼応するように日本で積極的にEBMを扱っていた某レコード会社(アルファのこと)も 会社更生法を食らって事実上倒産して、日本国内(の大手メディア)にてEBMが終了という運びに……。
ちょっと暗いというかとっ散らかったが、何を印象付けたいのかと言うと、この作品はNINの1stと同じで、80年代のインダストリアル/EBMの総括的なアルバムであり、既にポップス領域にまで浸透してきていることが解らせてくれる。
NINの1stが好きな向きにはお薦め。総括でありインダストリアル・ポップス。