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Controlled Bleeding ‎– Penetration

Penetration

Penetration

アメリカのノイズ系バンドの1992年発表のアルバム。
80年代初期からハードなノイズ・インダストリアルを演奏していた彼等も80年代後半のEBM隆盛には逆らえず、乗った形で80年代後半からWax Trax!等でボディを連発。自分はハードノイズ時代の音源もいくつか聴いているがどれも典型的なノイズ(ノイズに典型的という表現は誤りだと感じるが、自分の貧しい語彙ではこう表現せざる得ない)で、彼等の音楽が面白いと思ったのはやはりWaxからの「Trudge」。しかし「Trudge」以後も過去(主にノイズ時代の)音源やダークアンビエントの作品を多く出しているので、彼等の作品を購入する際は試聴が絶対に欠かせない。
んでこのアルバムはインダストリアル・メタル全盛というかミニストリーの「詩篇69」で話題になった年1992年発表の作品。聴いてすぐ思ったのが、Front Line Assemblyの「Millennium」以後のインダストリアル・メタルやEBMの下書きになっていると。前作「Trudge」はパンコウや後期SPKを喚起する朴訥としたEBMだったのに、ここにきてトランシーで陰気かつハードコアなインメタ&ボディを出してきた。NINの「Broken」の陰気でやけくそなインメタにFLAのサイバーパンクな雰囲気が合体している。特に3曲目はNINの「Wish」を90年代中期のFLAがリミックスしたらこうなるのでは?というサイバー・インダストリアル・メタル。
90年代中期のNINやFLAを存分に表現した素晴らしいインメタ&EBM。あとノイズ・インダストリアル上がりとしてノイズで補強(というか汚した)音は彼等独自の部分で只インダストリアル・メタルブームに乗っかっていることではないことが解る。兎に角90年代中期FLAやNINが好きな向きには必聴だと感じた。お薦め。