KTL - 2

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Sunn O))のStephen O’MalleyとPitaのPeter Rehbergから成るブラック・メタル/ドゥーム/インダストリアル系デュオの2nd。
のっけから書くけど、名盤。多分この先何百年かは語り継がれると思っている。この人達の経歴は色んなとこで紹介されていると思うので割愛したい。
このアルバム、今は亡きスタジオ・ヴォイスが「凄い奴等が現れた!」みたいに特集を組んで三田格センセ他が騒いでいたので、買ってみたのだがこれが……。で件の雑誌の煽りにはブラック・メタルなる、自分が全く聞いたことが無いジャンル収められていた。なんだろう黒人が演奏するメタルのことを指すのだろうかと、検索したら……*1
実は「1」とも一緒に買ったのだが、この「2」の凄まじさには勝てない(そしてこの後のシリーズにも)。嵐のようなギターのフィードバックノイズと荘厳なアシッドシンセが疾走する。ほんとこの二つか三つぐらいの音数なのだけれど、初めて聴いた時は頭が真っ白になってなにも考えられなかったのを強烈に覚えている。この音を他のバンドに例えるのが難しいが、敢えて言うならゴッド・スピード・ブラック・エンペラーとフィア・ファクトリーが一緒に作ったらという感覚。そこから数字を0に近づけるぐらいのストイックさもを同時に感じる。やー普段はエレクトロとか紹介している三田センセ他がブラック・メタルというジャンルに近づいて当然の出来ですよ。あとスタジオ・ヴォイスでのインタビューでPeter Rehbergが自分のルーツはEBMだという点にも親近感が湧いて当時、読んですぐに渋谷タワレコに直行したw
泣く子も黙る、フィードバックノイズ、アシッドシンセのメロディの嵐が素晴らしいアルバム。もう6年前の発表されたものだが、この先いくら経っても古びない。買え!以上!