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Juno Reactor - The Golden Sun Of The Great East

The Golden Sun Of The Great East

The Golden Sun Of The Great East

イギリスのベン・ワトキンスを中心としたサイケデリック系トランスバンドの7th。
Muteのテクノ系に特化したサブレーベル「ノヴァ・ミュート」からJuno Reactor名義でデビューした当時はまだまだサイケデリック・トランスなどというジャンルがないためアシッドやエレクトロニック・ボディ・ミュージックと呼ばれていた。その後はこの手の音楽の隆盛により「サイケデリック・トランス」と呼ばれることになるが、エレボディを聴いてきた人や最初に呼ばれていたジャンルから解るようにエレボディと相似関係にある。特にベン・ワトキンスは80年代にFlowerpot Menというユニットで非常にインダストリアル傾向が強い音楽を演っていた。というかFlowerpot Menの音源を聴けば解るが1984年の段階で既にエレボディを披露している。DAFポーション・コントロール、そして23スキドゥーらが(乱暴な言い方になるが)本来の形での受容がされていなかった時期にだ。
アルバムの話題に移ろうと思う。前作はダブありジャングルもどきあり、以前のエスノなトランスあり、サイバーパンクなエレボディあり、果てはゴシック/ポジティヴパンクまでという幅の広さが魅力の一枚だった。特にポジパン曲は80年代のキリング・ジョークやグラム時代のジャパンを思い起こさせるようなものでルナシーのスギゾーが加入しても可笑しくないし実際に加入した。
今作はその前作とは一転して最初から最後までエスノ満点のサイケデリック・トランスで突っ走る(途中でブレイクを挟みつつラスト付近はアンビエントで〆るが)。しかしそのトランスに前作の味を混ぜてきて80年代後半の暗黒ポジパンや90年代のエレボディを思い起こさせて俺に良し。あとライバッハと共演した影響かもしれないがある種の思想を持った人達に「ぐ、軍靴の音がするッッッ!!!」と心に蕁麻疹を発生させてしまうマーシャルなトランスもありなかなか難解なアルバムに仕上がっている。