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Seabound - Double Crosser

Double Crosser

Double Crosser

ドイツのシンセ・ポップデュオの4th。
先日、TLを眺めていたら、デペッシュ・モードのベスト5、ワースト5なるものがどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきたが、中身を読むと、ベスト5枚全てが80年代後半以降という。特に驚いたのが90年代のアルバム全て(といっても3枚しか出してないが)が入っているってこと。1990年の「ヴァイオレータ」はメンバー達自身がベストと認めるアルバムだが、これが全世界で売れまくった(2006年段階で750万枚)。あんなに暗いアルバムなのにね。や、自分は凄い好きだけどね「ヴァイオレータ」は。デイブ・ガーンによると先行シングル「パーソナル・ジーザス」は米国だけで100万枚売ったそうだ。
で本エントリで紹介する音源に移ろう。この2人組みは完全なるデペッシュ・モードの眷属です。ダークな雰囲気、耽美、哀愁全てがデペッシュ・モードとしか聴こえないような音楽。ほんとこれでお終いにしたいが、もうちょっと書こう(何様のつもりかは知らないが)失礼だし。
ここから妄想(あれ?)なので笑い飛ばしたり「お前は何を言っているんだ?」と首を傾げたりしながら読んで欲しい。自分が常日頃考えているが、90年代の生まれたシンセ・ポップ系バンドは全てデペッシュ眷属と見なしている。この日出国では90年代殆どデペッシュ・モードは過去のものとして無視された。過去というか(今でもそうだが)「ニューウェイヴ」バンドとして見られて90年代の「テクノ」全盛期では排他されるべき音楽だった。しかし全世界的には90年代にこそデペッシュ・モードは大きな存在になって行く。これは前述の「ヴァイオレータ」の大ヒットによるものが大きいがそのアルバムのリマスター盤に付いていたDVDに収録されているドキュメンタリーでミキサーのフランソワ・ケヴォーキンがこんなことを言っている「ニューウェイヴからシンセを使ったポップバンドに移行した」と。
そう!ニューウェイヴからの移行!そしてこの事実をこの国では受け入れることが出来なかったがために1990年以降から現在まで来日していないのである。いや移行はもっと前からだろう。「ブラックセレブレーション」から。だから世界的なベスト5は80年代以降のNWから移行したアルバム群が入るのは必然と言ってもいい。よって日出国は未だにこのバンドをニューウェイヴバンドの1つとしてしか捉えられない呪縛に悩まされているのである。またこのことは如何に日本ではNWというシーンが大きかったか、と解るサンプルでもあると思う。1993年に出された「テクノボン」の前書きはYMO的な文化を否定している文章を書き連ねている。「テクノ」と「NWテクノ・ポップ」は違うと言いたいのだろう。その「テクノ」を語るのにNWを意識してしまう程に大きなシーンだったことが、90年代以降にデペッシュ・モードが来日していない現実と交差する。
以上!お薦め。