Ghost & Writer - Red Flags
- アーティスト: Ghost & Writer
- 出版社/メーカー: Metropolis Records
- 発売日: 2013/03/12
- メディア: CD
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00年代中盤辺りからスペズナズ他の所謂オールドスクールEBMが出てきたりして、80年代後半からのEBMがリバイバルし始めた(なんかおかしな表現になってしまった)。しかしKMFDMやミニストリーは長い活動停止もせずにコンスタントに作品を出したりして健在ぶりをみせていたが、その眷属バンド、つまりコンピ「This is Electronic Body Music」に収録されていた連中がまるで見えてこなかった。EBMの提唱者であるFront 242なんかは殆どがライブ活動でアルバムは出してなかったし。
でこのデュオ内の一人は前述したコンピ「This is Electronic Body Music」に提供していたThe Weathermenのメンバーだ。The Weathermenはリヴコ型のEBMと呼べば良いだろうか、米国製らしいファンキーを持ちかつカウボーイハットが似合うカントリーさが満載な「Wax Trax!」印のエレボディ。
ここまで書いたんだからこのアルバムの音もオールドEBMなんだろう……そんな向きの思惑を裏切るエレ・ポップスですw Seaboundの人が完全に食ってます。Seaboundのアルバムだよ、と思って頂いて結構なデペッシュ・モード姿勢する哀愁エレ・ポップス。がっかりだよほんと……そんなオールドEBM好きの嘆息が聴こえますね(オレだよ、オレ)。
でも最近聴き直して、良いアルバムだなと思って。ヘビロテ(笑い)してる。Seaboundの哀愁エレポップスとThe Weathermenにあった朴訥とした雰囲気が融合してる。Seaboundは夜に聴きたいけど、このアルバムは日が出ている内に聴きたくなる。似たようなアルバムを挙げるならInformatikの「Beyond」かな。
デペッシュ・モードを好む向きは買っても損はないと思う哀愁エレ・ポップス。