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Leather Strip - Retention No. 2

Retention No. 2

Retention No. 2

デンマークのクラウス・ラーゼン(ラールセン?)によるプロジェクトの2ndをデジタルリマスター、新録、12inchなどを収録した2枚組みBOXセット。
これぞ1990年代なエレボディでありダークエレクトロ。先日紹介したカルトEBMクラシックシリーズに引けをとらない傑作をバシバシ再発するアルファ・マトリックスもまた現在においてサイコーのエレボディ系レーベルでありましょう。また欧州はベルギーという場所ながらアマゾンで容易に入手できる点もまたよし。オレによし、うん、よし。
Wax Trax!は会社更生法を喰らい(しかし最近復活)、PIASは只のテクノレーベルというかちょっと目立つ存在を救い上げるだけ、クレオパトラもなんだか見えてこない現実において気を吐くメトロポリス、アルファ・マトリックスは「西のWAXTRAX!、東のPIAS」を示す新しいエレボディ世界であると個人的に思っていたりする。
このアーティストはその筋ではかなり語られる存在らしく、暗黒音楽日記さんがたびたび取り上げておられます。というか自分はそこで知りました。でもブラッドライン242様がヘビロテするのも解る超傑作。インダストリアル、ハーシュ・ノイズ、ジャーマン・トランス、ゴシック、そしてエレボディ……その全てを融合させて悪夢のような音楽を作り上げている。細野先生がラジオ他でクラフトワークのことを「鋼のコンセプト」と称し僕等日本人がとうてい持ってない(持ちようが無い)欧州的な業を逃れることが出来ないコンセプトとして表現している。というか表現せざる得ないと仰っていた。
これもその類。重苦しい程にクラフトワークが表した欧州的な業を押し付けに近い形で聴かせて来る。自分は教養が無いのでその「欧州的な業」を具体的にはここで書かない(書けない)が、そんな自分でも身体で感じるほどのゴシックとやらが襲い掛かってくる。そんな物がジャーマン・トランスやハーシュと結びついたエレボディを奏でるのだ。身震いを覚える時さえもある。
現在のスーサイド・コマンドー、アンプスカットの原点がここにあり、またげに恐ろしき悪夢を魅せてくれる超超傑作。買え!以上!