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The Naked Apes ‎– Back To Civilization


ベルギーのインダストリアルバンドの1st。
このCD、三年前くらいの新宿ユニオンでのインダストリアルフェアで100円で買ったもの。その安さゆえに今迄積聴だったが、最近聴いてイイナと紹介文を書こうと思った次第。
ベルギーと言えばフロント242やネオン・ジャッジメントを擁するPIASの牙城。それは言い換えればエレクトロニック・ボディ・ミュージックの牙城でもある。しかし、時の流れと共に、EBMも後退し、いや発展し(たと思いたい)てニュービートからのハードコア・テクノ、果てはトランス、サイケデリック・トランスに成っていった。
が、このバンドは1993年というEBMからニュービートからのハードコアテクノを超えたレイヴやトランスにまで発展が済んだ年に出ている。でもこのアルバムを聴いているとEBM→ニュービート→ハードコア・テクノという流れの中でどっちともつかず、漂っているような……悪く言えば中途半端さを感じる。
また視点を変えると米国におけるEBMのその後の発展にも似ている。オルタナに取り込まれていって、NINやその眷属バンドが出していた音に近い。欧州の流れとは同期しない(しかし取り入れてはいる)ポスト・インダストリアルの一歩手前のバンド群と似ていると言えばいいのだろうか。例を挙げるとシスター・マシーンガン、ディー・ワルツォーとかのWax Trax!末期のバンド達だろうか。
シスター・マシーンガンがアメリカ〜ンロックンロールをNINと混ぜ合わせて、カントリーなインダストリアル・ロックを提示してきたように、このバンドもまたベルジャンなEBM(つまりフロント242のような)をハードコア・テクノ、レイヴ、メタルと混ぜ合わせて、時代に(中途半端に)寄り添いながらサイバー・パンクな趣を醸し出す良きエレボディに仕上がっている。でも中途半端さは拭えないが。あとあとクレジット読んだらリヴォルティング・コックスのリュック・ヴァン・アッカーがプロデューサー兼エンジニアとして参加しておりました。あはは、どうりでフロント242っぽい訳だ。お薦め。