Godflesh - Streetcleaner: Deluxe

Streetcleaner: Deluxe

Streetcleaner: Deluxe

イギリスの元ナパーム・デスのメンバーことジャスティン・K・ブロードリックとFall Of BecauseなるジャスティンがいたバンドのG.C.グリーンからなるデュオの2nd。
ミニストリーと共にインダストリアル・メタルを作り上げて来たバンドだが、ミニストリーとは全く趣が異なっている。ノイズや全曲エレクトロ・ビートというマシーナリーな響きは同じだが、ミニストリーはスラッシュ・メタルを選んで速さを追及した。だがこのゴッドフレッシュはメタルでもBPMを落として「重き」に置いて、言葉通りの「へヴィ・メタル」を追及している点で同じ「インダストリアル・メタル」とはいえ素人の自分でもその違いに気が付いてしまう。とここまで書いて気が付いたが、ミニストリーの速い「インダストリアル・スラッシュ」を好む向きにはこのゴッドフレッシュを薦めても聴きたがらないのでは?と思ったりもする(実際そういう人を二人ネット周りで見かけたことがある)。あと互いのファン同士で憎み合ってそうだよねwあはは、海外のファンとかさw
しかしナパーム・デスで世界最高速と言われるようなスラッシュ・メタルを演ってた人がこういう音楽を演奏し始めるという事実は凄い面白いと思う。それは脱退してスコーンのミック・ハリスにしてもそうだけれど。スコーンなんてメタルどころか「ダブ」(正確に言うと最初の一枚目はメタルなのだが。それでも後半に行くとダブ)。それも作を重ねる毎に音数が減っていくという。しかも低音の響きが半端じゃなくて、随分前にユニオンで試聴した時にはヘッドフォンが震えてしょうがなかったw
インダストリアル・メタルというよりジャンク・メタルと呼びたい混沌、暗黒、荒涼に満ち溢れた一枚。おっかねぇ!