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Pig - Praise the Lard

Praise the Lard

Praise the Lard

ノイバウテン、フィータス、KMFDMなどなどに参加していたイギリスのアーティストの2nd。
1stはニッツアー・エブっぽいハードロッキンなボデーが満載だったが、今作は冒頭から大仰なオーケストラがフルするビックバンドサウンド。そこにデジタルビート、デジタルリフ、メタル・パーカッションでインダストリアルな味付けを施す。
あれ?どこかで聴いたような……。そう、フィータスですね。ヴォーカルがレイモンド・ワッツのあの声、なんか具体的ではない説明だが、それを抜かしてバックトラックだけだったら、フィータスと区別がつかないのでは……。
いやそれは流石に暴論かもしれないな。聴き進めていくと、当時参加していたKMFDMの影響、ノイバウテンのノイズ・インダストリアルとかが混じっている。あとはニュービートとかのトランスっぽい感じ。
ここまで書いて思い出したけど、1990年代後半に「ビッグ・ビート」が出てきた時、ミート・ビート・マニフェストとかを「オリジネイター」として祭り上げていた。けど、今考えてもアレは違う、としか思えない。なんで本エントリでその話題を挙げるのかというと、割と同系統な音……、構築具合が似ているというか。レネゲイド・サウンドウェイヴとかに近いよねPIGは。端的に表すと「ミクスチャー・ロック」になるのかも。違うって言えるのは自分が直撃世代だからなのだが、その時、レネゲイド・サウンドウェイヴ、ミート・ビートを聴いた時は「ロックじゃん!」って思ったな。ビッグ・ビートはロックの文脈で語られることがあるけど、ロック要素は(自分には)感じなくて「ハウス」や「ヒップホップ」要素の方が多い。「ビッグ・ビート」は1960年代のロックのギターリフをサンプリングしている曲があったりするけどロックとは感じなかったな。それはロックをサンプリングしてたビースティ・ボーイズとかを先に聴いていたのが原因かもしれないけど。あとケミカル・ブラザーズとかはプライマル・スクリーム、オアシスとかのUKロックにヒップホップやハウスを混ぜたような感を受ける。この前、某人さまにご教授いただいた「エイジ・オブ・チャンス」とかの方が「ビッグ・ビート」の原点を感じる。
で、この差異はなんなのかと、考えていたのだが、コレは「インダストリアル」だろうと。「ビッグ・ビート」はソレをバッサリと捨ててるよね1980年代のミクスチャーから。だってメタル・パーカッションやメタリックなギターリフが鳴ってる「ビッグ・ビート」なんて聴いたことないもの。あとシャウトとダミ声wあとあと「ハードロック」なシーケンスとかさ。でも自分はその「ハードロック」で金属音が「カキン・コキン、カっカっ」って鳴ってる方に惹かれてしまう。
帝王フィータス如きぶっちぎれたテンションには及ばないが、その分緩慢でねちっこく攻めていく倒錯した感じはPIGというプロジェクト独特のものだろう。お薦め。なんだかとっ散らかったが、コレで終わりたい。