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Neon Judgement - Insult

Insult

Insult

ベルギーEBM系デュオの5th。
じわりじわりと暖かく、新緑生い茂るようになってきた今日この頃。そんな季節が近づいて来たり、なったりすると日中はどうにもダークかつハードな音は敬遠したくなってくる向きもいるだろう(てかオレだよオレ)。
そんな向きに紹介したいのが、この二人組。初期はジョイ・ディヴジョンやネオサイケ影響されたダークかつ耽美なエレクトロ・ポップスを奏でていたが、1980年代中頃から頭角を現し始めた所謂「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」と同期したヘヴィ・エレクトロな音に移行していった。
が、この作品を聴けばわかるようにカントリーウェスタンみたいな音楽が満載。エレクトロ・カントリーといえばいいのでしょうか。エレクトロ・ボディ・ビートの上をブルージィーなギター、時にパプシコードまで挟んでくるという趣。また同時代のシスターズ・オブ・マーシーと比較されたようにポジティヴ・パンクっぽいダークかつゴスっぽさをも兼ね備えているから凄い。
随分前に某所(ネット)で某氏とEBM系のバンドは作を重ねるごとに恰好がカントリー・ウェスタンみたいになっていく……みたいなやり取りをしたのだが、ネオン・ジャッジメントはその代表例みたいなものだ。それは3rd「Horny As Hell」から見られて4th「Blood & Thunder」では顕著になり本エントリの5thは円熟期を思わす趣に満ちている。
他の例を挙げるとミニストリー、リヴォルティング・コックスのアルさんはカウボーイハットを被っていたが、音はカントリーっぽさを取り入れつつもエレボディ、インダストリアルだった。しかしネオン・ジャッジメントは大々的に取り入れてパっと聴きはそれにしか聴こえないというのはこのバンドの面白いとこだろう。しかもこの二人は生粋のベルギー人だ。
今まで書いてきてEBMとは米国のカントリー、ロックンロール、ブルースをテクノロジーを駆使して作り上げた音楽ではないかと思った。これからの季節にお薦めのアルバム。