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V.A. ‎– Technopolis


ドイツはハンブルグに拠点を持つZoth Ommog、同じくドイツのフランクフルトを拠点に持つMusic Research GmbH傘下のNew Zoneから成るニュービートコンピ。
1980年代後半から所謂EBMが隆盛していたわけだが、そこからの派生ジャンルとしてこの「ニュービート」もまた隆盛していたモヨリ。このコンピは両レーベルのベスト曲を集めたもののようで、冒頭からクラフトワークネタでトランシーに魅せていく。このニュービートは後にトランス、果てはサイケデリック・トランスに発展していくが、ニュービートはEBMからの派生であることが解るようにインダストリアル色が濃い。酩酊すると同時にインダストリアルな機械感が同居していて個人的に大好きなジャンル。クラフトワークをサンプリングした楽曲が多いのも頷ける。レーベルのロゴもエレクトロニック・ボディ・ミュージックなデザイン(解るかな?でも他に表現しようがない)が多く、いい……。
しかし、EBMと違う点は「アーティスト・エゴが希薄」という所だろう。純粋に楽曲のみで感動、驚かせたいという思いがどうでもいいようなアーティスト名からも見て取れる。コレは後のテクノシーンにも受け継がれて、一部のアーティストを除いて記号みたいな名前が世界を周っていた。なので視聴者はレーベルで判断する、という方法を取っていた……まぁコレは自分の昔話なんだけどねwあはは。ジゴロの10番とかさwそういう感じ。だからニュービートはその匿名性……というかエゴの放棄みたいなののハシリみたいなジャンルだと思う。
でもそんなことを書いときながら本コンピは「アーティスト・エゴが強い」EBM系バンドも混じっている。正に黎明期といった趣で素晴らしい。しかし、本場ベルギーから出ているような「ニュービート」コンピになると、その辺は凄い適当だったりして、先のエゴみたいなものが放棄されてるのが多い。名前も101、ダーティー・ハリーとかw覚えようが無い名前が満載!
インダストリアル、EBMイタロ・ディスコ、シカゴ・アシッドと交差する時……。工業的かつダーク、哀愁、享楽……。中々コンピも見つからないし、アルバムを出しているバンドも少ない。ので自分もまだまだ入口という段階だが、この辺は今後ライフワークみたいな感じでゆっくりと収集していきたい。興味ある向き、入手は困難を極めるが、あなたの街のブックオフ、discogsなどを駆使して見つけて欲しい。