The Cassandra Complex - Cyberpunx

Cyberpunx

Cyberpunx

イギリスのゴシック・ロックバンドの5th。
記念碑的コンピ「This is Electronic Body Music」に収録されてしまったため、眷属バンドとして見られていた。でも聴けば解るように所謂ゴシックであり所謂ポジティヴ・パンク。
しかし、このアルバムはどういう経緯なのか解らないが珍しくEBMに傾倒している。サイバーパンクスという題がそれを証明しているだろう。
でもやっぱり「ぽじぱんっ!」。ベルギーのニュービート、2nd辺りのミニストリー、そしてフロント242を参照しているのが聴けるが、暗黒ニューウェイヴのゴスがしっかりと入ってくる。そしてそれはニュービートの開祖と呼ばれているア・スプリット・セカンドの音に近い。あのバンドもポジティヴ・パンク色が強くジョイ・ディヴィジョンゲイリー・ニューマンにフロント242を足したような音だった。
同系統のネオン・ジャッジメントがカントリーやブルースへと傾倒していったのとは正反対によりエレクトロニクス・ボディに傾いた音だが、やはり彼ら独自の音になっている。またア・スプリット・セカンドが好きな向きにはお薦めしたい一枚。