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Taste of Sugar - "Tuut..!"

TUUUT

TUUUT

ベルギーのニュービートグループの1st。
ニュービートについてはこのブログでも何回か取り上げてきたので省略したい。
しかしながらこのアルバム、ビート・インダストリアル、EBMからの派生にしては割とアシッドハウス寄り。曲調も明るいものが多く、シカゴやニューヨーク産のポップス寄りのハウスの影響がモロ。そこへアタタック的なユーモア(つまるところデア・プラン的な)が加味されている。
このニュービートのアシッドハウスの影響による側面は割と大きく、人によっては欧州産(またはベルギー産)のアシッドハウスを「ニュービート」と呼ぶこともある位だから。これがこのジャンルを語る難しさでもあり面白さでもある。とはいえフロント242の人達が苛立つのも解るようにEBMの影響は強い。本場シカゴのアシッドハウスですらEBMの影響があったりして(Traxレコードの名前は米国のEBM系レーベル「Wax Trax!」から取っている)互いに刺激し合っていたことが解る。
その相互作用の表れの様なアルバムだと個人的には感じる。エレクトロニック・メタル・ハンマービートの上をシカゴ・アシッドでも聴いたような怪しげかつミニマルなヴォイスサンプリングやノイジーなメロディが流れていく。フロント242、テレックスデペッシュ・モードのカバーを挟みつつもエレボディとハウスの合いの子みたいな曲が続く。
ニュー・ゾーン、Zoth Ommogからのインダストリアル、EBMのテイストが強いニュービートを好む向きには物足りなさを感じると思うが、この時代における混沌とした音を聴ける傑作だろう。