Noise Unit - Drill

Drill

Drill

Front Line Assemblyのメンバーから成るインダストリアル系バンドの5th。
冒頭からノリの良い高速ブレイクビーツにザクザクとしたスラッシュ・ギターなリフが疾走しておりFLAの「Hard Wired」を思わせるが、高速ブレイクビートが「FLAvour Of The Weak」を思わせ、そのアルバムの中間にあるようなアルバム。またシンセにゴア・トランスからサンプリングしたようなメロディあり、当時の流行も目配せしている。
前述した通り、サイバーなジャングルへと完全移行してしまったアルバム「FLAvour Of The Weak」よりも「Hard Wired」のインダストリアル・メタルが残っていて中途半端な感は拭えないがインメタ路線とサイバーなジャングルを好む向き(俺だよオレ)にはサイコーのアルバム。ちなみにこのアルバムはHaujobbとKlinikの人達とのコラボレーションらしいがクリニックはまだしもHaujobbは全く知らない。ゴアっぽいのはHaujobbの人達の仕事なのかしらん?クリニックの人達(といってもDirk IvensとEric Van Wonterghemだが。ノイズ・ユニットに参加しているのはMarc Verhaeghen)は当時(1990年代半ば)ソナーなるユニットでバリバリハードコアなインダストリアル・ビートを作っていたのでインメタのFLAとは(ジャンル的には違うが)近しい。
ナイン・インチ・ネイルズミニストリー、ディー・クルップスとも違う異形のインダストリアル・メタルが此処に……。FLA好きは勿論の事、サイバー・ジャングル、ロッキンでメタルなダヴ・ステップを好む向きにもお薦めしたい。