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A Split - Second - Ballistic Statues

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ベルギーのニュービートグループの1st。
ニュービートとはベルギーはアントワープのDJ達がとあるレコードの回転を遅くしてかけたところ受けが良かったので広まった手法というのが定説。でそのとあるレコードとは本エントリで紹介するグループ。
当時(1980年代後半)は「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」が全盛。エレクトロニック・ミュージックでありながらハードロックな展開を持っていたため、テンポが速い傾向にあった。そこでこれらボディ・ミュージックのレコードの回転数を遅くした(なんでそういう理由に至ったのかは自分では不明)ところ、受けた。そして特に受けが良かったのがA Split - Secondの「Flesh」という曲。この曲は元々そんなにテンポは速くないが、遅くかけることでヘヴィーに変わった。キラキラとして清涼感のある上物が特徴的だが、そこへ重さが加わることで面白い変化をもたらしたようだった。そしてこのヘヴィさこそニュービートの特徴だろう。ボディはロック的な重さは持ち合わせていても、ベースラインが高かったりする。そこで回転数を遅くすることでベースラインを低くした。同時に上物もどろどろとしたホラーな雰囲気を出すことも出来るようになった。またベルギーのクラバーはドラックをしない人が多かったのでボディやアシッド・ハウスの速さについていけなかった、という話もある。
このアルバムも基本的にはフロント242直系のボディではあるが、前述したようにキラキラかつ清涼感のあるメロディを入れてくる。そのメロディが他のボディとは大きく異なる部分だろう。ヨーロッパ的な退廃感とゴシカルな音色は後のトランスにも大きく関わってくる音でこういうボディから繋がりも見えてくる。
ニュービートの記念碑的なアルバム。勿論ベルジャン・ボディ・ミュージック好きも買って損はしないアルバム。