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Kode IV - Insane

Insane

Insane

アメリカのEBM系ユニットの2nd。
エレボディの派生としてニュービートがあったことをこれまでのエントリで書いてきた。しかし、このジャンルについては諸説が幾つかあり錯綜している。が、本エントリではEBM≒ニュービートとしたい。
ニュービートは1980年代後半にベルギー、ドイツ、その周辺国から雨後の竹の子のように出てきた。自分もそれらの音源を集めているが、その殆どが欧州ということで困難を極めている。この日本でも取り扱っていたZYXから出ていたコンピを数枚所持するに留まっている。あとはZoth Ommog、ニューゾーンのコンピを数枚。最近になって再発も進んでいることもあって大分容易にはなっているが……。
このアルバムもそのニュービートだ。しかも珍しくアメリカのユニットからのそれ。言われなければベルジャン・ニュービートと勘違いするぐらいの音になっている。ニューゾーンから出てきそうなニッツアー・エブ、フロント242をサンプリングしてアシッド・ハウスと融合させて一丁上がり!なトラックがアルバムの大半を占める。これではフロント242の人達がニュービートを指して「それは別の側のエレクトリック・ミュージックだと思う」だとか「ニュービートの本当の始まりはダンス・フロアーから来たんだ。事実本当のダンス・ミュージックだし……ただなんかチープで、なんかディスコで踊れるもの、それだけ。内容もチープだし」と散々なことを言うのも無理ないだろう。
だがしかし、このお手軽ぶりが逆に面白い。好きな食べ物片っ端から皿に盛り付けたような、バイキング感漂う音楽。数々のエレボディネタ、アシッド・ハウスネタが飛び交う様がひたすらに心地よい。後に出てくるビッグ・ビートに近い感じもあるが、この狙ってない趣が潔さしか感じないだろう。お薦め。