Clock DVA – Buried Dreams

Buried Dreams

Buried Dreams

あのThrobbing Gristleの「インダストリアル・レコーズ」からも作品を出していたイギリスのグループの5th。
とくるならノイズかと思いきやダンサブルなビートが聴こえてくるエレクトロニック・ボディ・ミュージック。しかもこの手のジャンルにおける名盤だと思っている。
元々初期からこのグループはロック色が強く、4thではキリング・ジョークを思い起こさせる、オルタナティヴなロックに同時期のキャブス的なダンス・ビートを取り入れた怪作だった。
本エントリで紹介する5thはその4thから6年程間が空いてかつ冒頭で書いた通りフルエレクトロニックなエレボだ。しかし、よく聴いていると前作のオルタナダンスな味をエレボに取り入れていることに気が付くだろう。キャブスのひんやりとしてダンサブルなのり、初期キリング・ジョークのゴスでトライバルなのり……。そんな妖しげなデジタル暗黒舞踏音楽がアルバム全体に満ち溢れている。またヴィジュアルを埋め尽くす「サイバー・パンク」なノリも見逃せないだろう。歌詞については解らないが、曲名が「ハッカー」だったり「ファイナル・プログラム」だったりとサイバー・パンクが横溢している。
ニッツアー・エブともつかない、フロント242ともつかない漆黒のゴスでサイバー・パンクな「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」が此処に……。ちょうお薦め!買わないと!以上。