Cabaret Voltaire - Drinking Gasoline
Drinking Gasoline [帯付・CD+DVD / 国内仕様輸入盤] (TRCI42)
- アーティスト: Cabaret Voltaire,キャバレー・ヴォルテール,キャバレー・ボルテール
- 出版社/メーカー: MUTE / TRAFFIC
- 発売日: 2014/01/22
- メディア: CD
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この時期(1985年)のキャブスはEBM期でも全盛といったところだろう。1983年のアルバム「The Crackdown」前後からエレボ化したキャブスだったが、「2X45」で見せたポスト・パンク的な呪縛から逃れるのは困難だったようでジョイ・ディヴィジョン的なポジパンもあり過渡期な部分もあった「The Crackdown」。
しかし、次のシングル、アルバム辺りからインダストリアル・エレクトロ・ファンクとでも形容すべき様な音に移行し、これが後の「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」へと繋がって行く。リミックスをエレクトロ系のプロデューサーJohn Robieを頼んだりしているのが印象的だ。特にAdrian Sherwoodとの共同Pちゃんで出した1987年の「Code」はEBM期最終作にして最高傑作。
が、エレクトロといっても当時のユーロ・ビートやハイエナジー、イタロ・ディスコ的な要素は皆無で時に歪みひんやりとしたエレクトロ・ビートにダークなメロディ、ノイジーなギター、不穏なサンプリング音を展開するその様は流石、ノイズ・インダストリアルあがりでそれはやはり後のエレボ勢の音に近い……というかこの頃のキャブスの音がそのお手本になったのだと思われる。初期のフロント・ライン・アッセンブリー、ミニストリー、リヴォルティング・コックスを聴けば如何に影響されているかが解るはず。
ポーション・コントロールと並んでエレボの原点。初期FLA、リヴコ好きは聴かないと!